ラン再開

しばらくランニングから遠ざかっていて、少し走っただけでも息が切れるようになった。さすがにこれはまずいと思い、GWに入り、5月になったのを区切りとして、ランニングを再開することにした。かつて東京マラソンの練習のために週末走っていた河川敷のコースへ、久しぶりにスニーカーを履いて、向かう。

 

連休中で、天気も良かったからか、河川敷はバーベキュー客でにぎわっていた。楽しそうにはしゃぎまわっている人たちを横目に、すでに痛んでいる胸をおさえながら走ることの、なんと情けないことか。しかし驚くことに、「人が楽しく遊んでいる隣で、苦しい思いをしながら自分を痛めつけている」というのが思いのほか心地よく、優越感を感じることができるのだということに、気づいた。自分を追い込むことを日常にしていないと、きちんと生きることができないのか。のんべんだらりと過ごして「それでいいや」と思っていたら、ずっとそのままなんだ、きっと。連休を休みすぎると脳が麻痺し、連休明けに仕事ができなくなるのと、一緒だ。

 

しばらく走っていなかったからすぐにバテてしまい、折り返し地点をゴールにして、帰りは歩いた。ペースも伸びなかったから、汗もほとんど出なかった。先日、平日の昼間からランニングに出て、汗だくになりながら自宅に戻ってきたお客さんを見て、オトナだなぁなんて勝手に憧れを抱いたのだけれど、自分にはそんな清々しい気持ちにさせてくれる汗すらかかせてもらえないのか。

 

特に目標となるランイベントがあるわけではない。いつものことであれば、このランニングも三日坊主で終わってしまう恐れがある。しかし、苦しくはあっても、走っている間は無心にもなれるし、苦しさを紛らわせようと何か考えたことが、自分の仕事や暮らしの整理につながるような気がする。こういう時間がたぶん必要なのだ。