追いかけるな

それを言われたとき、一瞬、文字通り打ちのめされたような気がした。それを言われちゃうのだとすると、いままでの動きが全然報われてない、という、ショック。そんなやりとりが、今日仕事であって、そのときはお酒や食べ物の力もあってそうでもなかったけれど、帰ってきてからの落ち具合は、大きかった。まっすぐ帰る気になれず、よく行くダイニングへ寄り道し、しばらく放心していた。

 

このダイニングへ行く時は、必ずその前に駅前の本屋で本を買う。そして、食べながら読む。そういうルーティン。大人の言葉を聞いて、少しでも大人に近づかなければ。

 

追いかけるな 大人の流儀5

追いかけるな 大人の流儀5

 

 

「人間の才能なんて高が知れている。どんな職業、仕事も周囲の人が見守り、育ててくれるのである」(p 42)

 

まったく、その通りだ。今日までの自分は、仕事仲間に限らず、たくさんのお客さんに見守られているのだということに、気づいていなかった。面と向かって、いままでの自分の仕事の至らなさを指摘してもらえたことで、それを機に改善できるチャンスをもらえたんだ。ちゃんとやらなきゃ、まずい。