夕方、銀座で用があって、それまで少し時間があったので、久しぶりに月島を歩いた。昔ながらの街並みと再開発とが交じり合う場所として、大学の都市計画の授業で教えられて初めて行った、「月島」という名前からしてかっこよくて素敵なイメージを抱かせるこの街は、それ以外に特別な思い入れがあるわけではないのだけれど、注目している街だ。最近は勝どきエリアにタワーマンションが屹立して住む人も増え、活気をましているが、月島も、負けてはいない。
ケーキ屋、花屋、しかけようと思って地主に営業をかけたものの通用せず、他社の建築看板が立ってしまった更地と歩き回り、勝どき方面へと歩く途中、素敵なお店に出会った。手ぬぐいがずらっと並ぶ雑貨屋さんで、狭い店内に数人の客がひしめき合い、すれ違うのも一苦労。その和テイストの店内と、いろいろな柄の手ぬぐいが、何か新しい刺激を与えてくれた。店の中と外と、ひととおり見渡しても店の名前が分からず、いま「月島」「手ぬぐい」で検索をして店名を知った。
こういう出会いがあるから、月島は面白い。以前にも、定期的に行われているマルシェであったり、「月島」の名を冠したロールケーキがあるだけで買って食べたいと思わせるケーキ屋であったり、近代的な匂いを発しているカフェであったりと、面白いお店に出会ってきた。注目の街だ。
