うれしい悲鳴をあげてくれ

事務所のスタッフと、休日の過ごし方の話題になった時に、「本を読む目的で、ひとりでふらっと喫茶店に入る」といったら、「オトナですね」と言われて、えっそうなのか?それって当たり前のことじゃないのか?と思いながら、冷静に考えたら、確かに、当たり前ではないな、と思い直した。数年前の自分だったら、そんな休日の過ごし方はしなかったかもしれないなぁ、と。

 

そうやってのんびり過ごすんだったら、別に自宅だっていいし、むしろ自宅の方がゆっくりできるし、極端な話布団に入って寝ることもできるし、食べることもできるし、いいんじゃないか、と思うのだけど、やっぱり、つい居場所を変えて、腰掛けたくなるんだ。コーヒーが特別美味しいかとか、パンが美味しいかとか、店内の雰囲気がいいとか、そういうことは正直あまり意識していない。ただ、なんとなく居場所を変えて、落ち着きたいという欲望があるのだと思う。

 

今日も、特に何をするでもなく、駅前のパン屋でコーヒーを飲みながら、昨日買った本を読んでいただけで終わった。こうやって、なにもしない暇が苦痛で、それを紛らわせるように本を読む、というのも一種の中毒なのかなぁ、最近は風呂に入っている時も本がないと過ごせないし、と思う。読みすぎで、仕事の仕方とかが変わるくらい、「多読家ですね」と人にびっくりされるくらい、本を読めるようでありたい。

 

うれしい悲鳴をあげてくれ (ちくま文庫)

うれしい悲鳴をあげてくれ (ちくま文庫)