気になる文具屋

万年筆が欲しい、と突然思い立って、しかし、どこで買おうかと悩んでいたところ、気になっていた文具屋で、発見した。大手町、東西線の改札を降りて丸の内線に乗り換えようとすることが多々あるが、その都度脇を通っては、おっ、と思っていた。勇気を出してその小さい店に入ってみると、並んでいる品々がなんかこう謙虚で、しかし静かに何かを主張しているようで、嬉しかった。まさに選りすぐりの品が並んでいる、といった感じだ。

 

Neustadt brüder(ノイシュタット ブルーダー)のHPへようこそ

 

よし、ここで万年筆を買おう。だからもう少し待ってね。それまでは、他の人に売らないでね、とひとり焦っている。

 

先日、遅い夏休みを帰省して過ごし、自宅に戻る途中、やはり気になって、立ち寄った。そして、この本を買った。

 

 

竹内薫さんの文庫。分かりやすい文章で、やわらかいしゃべり口で、面白い。

 

大切なことは「続ける」ということ。そして、実績はその努力期間に比例するのではなく、続けた結果突然現れるのだということ。この本を棚で見て「あっ確かに。おれはバカかもしれないからな」なんて素直に思っちゃった自分は、このことを実践することで、実はバカじゃないんだよ、と自分に言い聞かせることができるのだ。目標を明確に持って、濫読をして、何かに集中する時間をもって、こだわりをもって、本に書いてあることを鵜呑みにしないで、続けよう。

 

字を汚く書くと損をする。字をきれいに書こう。よし、万年筆を買おう。