無頼

3月8日。日曜日。

 

仕事のあと、夜、本八幡で飯屋をはしごする。仕事が一段落したとき。そしてまだまだ終わらない仕事を明日以降に控えながら、そのまえに自分の時間を持ちたいとき。そういうときは、本八幡へ行く。本八幡へ行って、社会人になった時の原点となるマンションの前に立ち、しばらく眺め、そして、美味しいご飯を食べる。お酒を飲まない分、がっつり食べる。こういうときは、新しいお店を開拓するというよりは、馴染みのお店で、のんびり過ごしたい。どういうものを食べたいか、というよりは、この店の人に会いたい、この店の人としゃべりたい、この店のこのこの一品が食べたい、という基準で、足が動く。

 

立ち寄った本屋で、無頼派と言われる著者の本を見つける。できる限り、他者に頼らず、依存せず、任せず、進んでいきたい。河童がいると言われる沼で、どんな河童がいるのかを聞き終える前に沼に飛び込む織田信長のように、自分で確かめるような人間でありたい。

 

無頼のススメ (新潮新書)

無頼のススメ (新潮新書)

 

 

友達と一緒に飲み歩くのがどんなに楽しかろうと、仕事仲間と喝を入れあいながら食事するのがどんなに前向きな仕事への活力になろうと、本八幡でのひとりの時間は、なくさず大切にしたい。それが自分にとっての、無頼。