マカロン・コミュニケーション

11月23日。日曜日。勤労感謝の日

 

夕方まで寝ていた罪滅ぼしのために、外へ出る。キレイな人間性を得るべく、本屋で、この本を買って、目の前のパスタ屋に入る。

 

今日もていねいに。 (PHP文庫)

今日もていねいに。 (PHP文庫)

 

 

嘘をつかない。いさぎよく謝る。失敗を認める。これが、「心の清潔」を保つ秘訣だと。なんか、幼稚園だとか小学校の道徳の授業で教えられることのようだけれど、こういうことを、まぁ真面目に、当たり前にできるようでありたい。

 

一線を超えたコミュニケーションを創りだす「マカロン・コミュニケーション」が、面白かった。嬉しい対応をしてくれた店員さんに、その店で売ってるマカロンをプレゼントして感謝の気持ちを伝えた、というもの。なかなか恥ずかしいし、サラっと真似できるかというと、正直疑わしいけれど、真似したい。私の場合はもっぱら・・・池袋駅東武百貨店コミュニケーションといったところか。特定の贔屓の商品があるわけではないけれど、実家に帰る時の手土産に、池袋駅東武百貨店に寄り、家族が喜びそうな菓子を(というのは口実で、自分が食べたいと思うかどうかでたいてい選ぶ)見繕う。理由を説明できるわけではないけれど、まぁ何か買って帰りたい、という気分が、そうさせていると思う。実家に帰るとたいてい菓子類がたくさんあり、そういうものは増えこそすれ一向に減らないのだ、という事情を知ってるにも関わらず。

 

気持ちのよい対応をしてもらったら、嬉しい気持ちを気負わずに表現する。そういうコミュニケーションが築ければ、自分も周りも、一層気持ちよくなるのではないか。

 

著者の勇気がもたらした「人間関係につながるエピソード」にほっこりしながら、生パスタをほおばる。よし、自分も真似して新しい人間関係を創出したい、と思うも、綺麗な店員さんにかたい微笑みを見せながら会計しただけで、そそくさと店を出てしまう、チキン。「こんな勇気のふるいかたを、あなたもためしてみませんか?(p85)」ためす日は、また先送り。