猛暑

7月26日。土曜日。

 

連日、猛暑が続いてただでさえしんどいのに、自宅のエアコンの効きが悪くて困る。風は出るのだが、2~3分に1回くらいの頻度で、おっさんがゲップをするかのように、「ブシュー」っと音をだして、生暖かい息を吐く。それがとにかく、不快。部屋が全然涼しくならず、外にいたほうが、まだ涼しい。本来一番快適な場所であるべき自宅にいるより、外にいるほうが快適って、ドウイウコト?機器に翻弄され、行動を制御される自分はなんて弱い存在・・・

 

イオンで、いろんなタイプの扇風機を売っていた。ワンルーム一人暮らしだったら、このくらいコンパクトなものでも十分だ、とか、いろいろ考えてしまう。机に置くタイプのもので事足りるだろう、とか。いやいや、でもまずはエアコンを直すのが先決だ。

 

 

昼間、吉祥寺の喫茶店でコーヒー飲んでたら、隣に座ってた女の子グループの会話が聞こえた。「今日、隅田川の花火大会なんだよねぇ」そうか、今日なのか。確かに、仕事が終わって吉祥寺駅へ向かう途中、浴衣姿で歩く女性を複数見かけた。帯の部分を汗でびっしょり濡らしながら。花火を見に行くのも、命がけだな。熱中症で倒れないようにね。

 

 

夜、上記の理由で自宅だと暑いので、外へ出る。すると、どこからともなく、なつかしい笛と太鼓の音色が聞こえてきた。そうか、今日は妙典も夏祭りなのか。少し向こうの公園が賑やかなのが見える。季節限定のこうした賑わい、嫌いではないはずなのに、ちょっと寄り道していこう、と足が向かわなかった。今日寄らなかったら、次は1年後なのに、それでも、「いいや」と思ってしまったのは、根っからの「人が多い場所嫌い」が災いしたんだろう。

 

 

中学高校時代は、どんなに気温が高くても、サウナのような道場で、厚手の道着を着て、防具を身にまとい、稽古をしていたんだ。よくできたなぁ、と思う。まぁ、しんどいのは無駄に汗をかく準備運動くらいで、稽古が始まってしまえば、汗なんてもうどうでもいいくらい大声出して動き回ってた。当時の運動能力のおかげでなんとかやり過ごすことができたんだろう。光化学スモッグ注意報が出ると、グラウンドで部活やってる野球部とか陸上部とかは休んだりしてたけど、剣道部はそんなことお構いなし。雨が降ろうが槍が降ろうが、中止にならないのが辛い宿命。放課後、自転車でさっさと帰る帰宅部生を横目に、何度呪ってやろうと思ったか。

 

猛暑日に、青春を思い出す。