ひとりの時間

5月10日。土曜日。

 

午後、遅めに家を出て、夕方すこし事務所で仕事。夜、行きつけの原木中山のカフェダイニングで、ブラックコーヒーを飲みながら、伊坂幸太郎さんの「バイバイ、ブラックバード」(http://bibbidi-bobbidi-do.hatenablog.com/entry/2014/05/05/232650)を読み終えた。最後まで読んで、まだページが残ってたものだから、当然続きがあるものだと思い、ページをめくったら、そこには「解説」の文字。「終わりかよっ!!」と、声に出してツッコミはしなかったけれど、たぶん「はぁ?」であるとか「へぇ?」であるとか、そういった奇声は発したと思う。たぶん店員に聞こえるくらいの声で。そのくらい、その終わり方に一瞬は驚いたけれど、数秒後には、著者らしい、ほのぼのした、イイ話だったなぁ、と思った。なにより、一話一話に、清々しいオチがあって、目頭があつくなる。繭美は星野一彦を助けたのか?その大事な部分を想像させるのが、すごい。

 

黒毛和牛のカレーを食べた。こんなに贅沢な気分でカレーを食べることも、そうない。休日、それも、翌日も休みである土曜日の夜は、とにかく気が楽でいい。遅くまでやっているカフェで、自分ひとりの時間に入る。それ自体がものすごく贅沢に思う。やらなければならないことは山ほどあり、それぞれできていないと思うだけで気が重くなるけれど、こういう時間くらいは、そんなことは忘れていたい。