未来へ向かう階段

 
未来へ向かう 時の階段は 数える度に 答えを変えてしまう
LUNA SEA / absorb

 

 

未来に想いを馳せる年末。それもそう遠くない未来、来年の話。レコード大賞をとって勇退するEXILEのHIRO氏に「仕事のないつらい時期」があったということ。幼い時に見た映画に感動してタップダンサーを志し、映画出演までやってのけたHIDEBOH氏も「果たしてタップダンスだけで食べていけるのか」と常に不安と戦っているということ。誰もが華々しい時期だけでは決してなく、地べたを這うような苦しい時がある。で、成功しても、将来安泰とは思わない。特番ばかりのテレビからの受け売りで恐縮だが、そういう他者がいるという事実を知るだけでも、自分が頑張ろうと思うきっかけになるのだから、ぐうたらテレビにも一定の価値はあるんだろう。

 

来年は食える仕事ができるだろうか。下世話な話ではなく、実際問題、稼げるだろうか。組織に所属しているという安心感ゆえに、「自分を奮い立たせる危機感」を感じにくくなっていないだろうか。

 

 

「VIRGIN MARY」とか「ANOTHER」とか「GENESIS OF MIND~夢の彼方へ」とか。アルバム中盤を固めるスケールの大きい曲。そういった位置づけの曲は今回ないのかな?なんて思いながら聴いていたら、この曲がそうだった(私にとって)。ラストのコーラスが頭から離れない。たとえ途中で答えが変わっちゃってもいいから、未来へ向かう時の階段を一歩一歩進みたい。で、一年後の年末に、「これだけ前進したんだな」と実感できるようでありたい。そう思わせてくれる応援歌のようなコーラス。