余韻

一昨日、小学・中学時代の同級生と久々に会って語り合った。その余韻もあり、当時の自分をとりまくコミュニティについてふと振り返る。15年というように数字で考えると、びっくりするくらい昔のように思うが、感覚的にはあっという間という言葉がぴったりだ。

 

小学校時代。なぜかストリートファイターの「ディージェイ」をカッコイイと思ってた自分は、親指を立てて歯を出してはにかむポーズで写真を撮ることが多かった。「ステキな笑顔」が自分にはあると思い込んでいた当時のことを、思い出すだけでも恥ずかしい。友達との楽しかった記憶、わずかに覚えているのが、当時流行っていた「ジャイアント将棋」を模したゲーム。とんねるずの「みなさんのおかげです」の人気コーナーは、将棋の駒に扮するプレイヤーが相手の駒プレイヤーを倒していき、最終的に王を倒したら勝ちという画期的なもの。その番組をパクり、ヨシノリという名前から私が憲王、親友のタカヒロが貴王に扮し、友達が駒プレイヤーになって格闘する、という、いま思い返すと訳わかんない遊びをしていた、気がする。なにをもって将棋盤としていたのか、全くもって意味不明。そんなテキトーな遊びが成り立っていたんだから、当時はおそらく箸が転がっただけでも笑っていたに違いない。

 

中学時代。複数の小学校区がひとつの中学校に集まる形だったので、小学校の友達は基本的に皆一緒。そこに他校からの友達が加わり、若干刺激的だったように思う。他校の友達は面白くてやんちゃな子が比較的多かった。剣道部でなかなか強くなれず、沼地の底を這うような苦痛の日々だったが、それでも練習の苦痛を和らげてくれる友達づきあいがあったのは確かだ。

 

少し前までは、高校の部活仲間や大学のサークル仲間、会社の同期というように、比較的最近のコミュニティでの集まりが多かった。そのほうが気楽に大人の付き合いができる。いまの自分をよく知ってくれてるし。それが最近、facebookきっかけでコミュニティは中学時代にさかのぼり、当時の幼い自分にタイムスリップしたような感覚になる。それはそれですごく面白いと思う。公務員目指して試験勉強に励んでいる。結婚して子育てに奮闘している。教師になって教え子を導いている。バリバリ仕事しながらも友達の輪を大事にして、こうして沿線同級会を企画してくれる・・・みんながそれぞれ頑張っていて、さて自分も、と励みになる。こういう感覚は、例えば会社の同期や大学時代の仲間と会ってもあまり得られない。なぜなら、会ったときすでに大人だったり、すでに頑張ってる人だったりするから。そういう人なんだ、と最初にハードルを上げてるから。

 

決して一緒くたにはならない各コミュニティ。それぞれのコミュニティにはそれぞれの良さ、面白さがある。別のコミュニティの友達は介入できなかったりもする。でもそれでいいんだと思う。それぞれのコミュニティを、風化させないようにしよう。