プロジェクトの進捗には「波」がある。ぜんぜん進んでいる気がしない期間もあれば、一気にトントントンと展開するときもある。この「波」、流れがぜんぜん読めないから不思議だ。
今日は一日に三件の打合せがびっしりと詰まっていて、いつも以上に焦っていた。でも今日みたいな日は、「プロジェクトが動いている」という実感があって面白い。もちろん大変ではあるが、進み具合が目に見えるように分かるという状態はすごく心地よい。この流れのまま、ラストワン住戸を確実に決めて募集を終えたい。
複数のクライアントと打ち合わせをして、それぞれの進捗を管理していくと、やっぱり自分の記憶力や議事録だけでは不十分で、一括してクライアントの進捗を管理する一覧表の大切さに気づく。行き当たりばったりだとすぐに忘れてしまうので、ひと目で進み具合と次にやるべきことが分かる管理表をつくるべきだ。そんな単純なことに気づくのがとにかく遅いんだって。
記録の仕方ひとつとっても、いろいろな方法を試してきている。しばらく大学ノートに無造作に書くのが定着していたが、最近はパソコンのメモ(Wordよりシンプルなあのメモ)を使っている。とにかくTO DOをこなしたらそれを書く。電話が来て対応したらそれを書く。メールを送って報告したらそれを書く。日報ほどまとまってないけど、あとで見たときにその日何をしたかが最低限思い出せるように書く。そういう備忘録的メモが、のちのち「あれ、どうしたっけな」「確か電話した気がするんだが」といった問題を解決してくれる、気がする。これに前述の進捗一覧表を組み合わせれば、もう少し仕事もスムーズになって、今日のような時でも焦らずに済むのに。
社会人になりたてのころは、そんなことも考えられず、ただ目の前の仕事にてんやわんやだったんだろうな、とふと8年前を振り返る。現場研修時代・・・「何階で何屋が何の作業をしているのか、毎日書いて一覧にしてみろ、職人の仕事のサイクルが読めるようになるから」そう所長に言われてひたすら現場を歩きながらレベルブックにメモしていたな。あのころから実は「全体の流れを整理して把握する作業」を教えられていたんだ。いま気づいた。
上記の例は、昔からやっていたことが自分にとってルーティン化されてたかったという悪例だった。逆に、昔からの行動の蓄積が、実は気づかぬうちにいまの自分に役立っている、というのもあると思う。昔の経験、努力の蓄積が、時を経て、パワフルで一際存在感のあるいまを形成している例もある。ぼくもこうありたい。
youtubeという「無記名の善意」にまたしても助けられた。「やばい、見逃した」こんな失敗をしてももう心配ない。そんな時代になったんだ。