仕事で訪れた立川。駅改札内に書店コーナーがあり、そこでちと立ち読み。ふと目にとまったのが、これだった。
- 作者: 益田ミリ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/04/12
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 13回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
1ヶ月にひとつの都道府県。全ての都道府県を、3年と少しかけて旅するというもの。そのコンセプトにものすごく惹かれた。
海外旅行も素敵だが、その前に自分が今いる国を制覇したい。その気持ちは私にもある。まだ、行ったことのない都道府県の方が多いはず。海外のスケールの大きさに酔いしれるより、まず自国内の「知らない」を少なくしたい。
こうやって、少しづつではあるが、計画を立てて徐々にその実績を増やしていくという方式、これが非常に心地よい。「今月もできた」という小さな達成感が、その次も頑張ろう、という気持ちにさせてくれる。きっと、世の中のすべての目標は、こういう少しの達成感の積み重ねによって成し遂げられるようにできているのだろう。だからこそ、夢から逆算して今すべきことを週単位、日単位に細切れさせよ、と言う人が多いのだろう。
毎月の定額貯金も、買った本の蓄積によって成り立つ本棚も。それがたとえ少しづつであっても、進んでいる、という実感が自分の脳によい影響を与えるのではないか。「塵も積もれば山となる」という言葉も、よくできている。いままでは「山になるには時間がかかって仕方ない。塵じゃなくて岩をもってこい」て思っていたのに。
立川に来たのは3年ぶりくらいか。モノレールの車窓から眺める立川は、都内とは思えないほど広々としている。工事中のIKEAの鉄骨を見ながら、果たして繁盛するのか、不安になったくらいだ。