低いもの

休日なのに仕事をしている。やることがあってせわしなく動いている。それらの事実がさらに自分をやる気にさせる。メールの受信数の多さに若干気が滅入りながらも、「安藤様 お世話になっております」「安藤様 ご連絡ありがとうございます」こういった文字を読んでは、ひょっとして自分は必要とされている人間なのでは?と感じて嬉しくなる。いかん、もはや中毒だ。

 

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(そこの洗濯物さえなければ完璧なのに・・・) 

 

ビル、観覧車、山、飛行機・・・。人間、高いものに怖さや強さ、感動を感じるものだ。でも今日は全く逆。日常生活でなかなか味わえない「低さ」。相対的に自分が高いところにいて、自分が位置エネルギーをもっていることも理由の一つかもしれないが。低いものにも怖さや強さ、感動があるんだ。そうか、そういえば、新卒での工事現場研修時代。鉄筋組立からコンクリ打設、クロス貼りにクリーニング。幅広い工程を体験できたなかで唯一、土工事のみ見られなかった。「高く高く」重力に逆らって力を注ぐのが建築だとしたら。「低く低く」重力のおもむくままに落ちていくのもまた建築。

 

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 (土圧を支える横矢板の頼もしさに痺れる)