心配の種

交渉するのは難しい。自分の場合、その交渉の前に、「いま電話をかけたら迷惑ではなかろうか」「しつこいと思われないだろうか」と気にしだしてしまう。「こちとらビジネスで電話かけてるんじゃ」って開き直れればいいんだろうけど、チキンな私にはそんな気迫はない。「相手に一度電話してかかってこないということは、電話ができない状況ということ。だから電話が来るまで待てばいいじゃないか」そう楽な方へ楽な方へ考えてしまう。きっと私の「悪い癖」なんだろう。

 

その「悪い癖」が交渉を決裂させる方向へ向かわせていないだろうか。自分の気の弱さが、まとまるものをまとまらなくさせていないだろうか。心配の種は永遠に尽きない。

 

「怒らない」ことに関しては本に頼らずとも実践できてる自信がある私だが、こういうのを読んでみるのもアリかと思い、手にとってみた。

 

怒らない技術 (フォレスト2545新書)

怒らない技術 (フォレスト2545新書)

 

怒らない技術2 (フォレスト2545新書)

怒らない技術2 (フォレスト2545新書)

 

「朝の時間を大切にする」「神様が与えた試練に違いない」など、イライラを解消するための方法がたくさんあって参考になる。とくに気になったのがこの文。

 

『「こう言ったら怒ってしまうんじゃないか?」

「こう言ったら嫌われちゃうんじゃないか?」

「この人は、きっとこう思っているんじゃないか?」

など、相手に決定権があることなのに、あたかも自分に決定権があるかのように勝手に思い込んでしまうという悪い癖が人間にはあります。』

 

相手がどう思うかは勝手だけど、それを決めるのはあくまで相手。自分にその決定権はない。そう思えれば、きっと行動するのも楽になるのだろう。嫌なら嫌って言ってくるはずだし。こういう勝手な思い込みを捨てることでコミュニケーションが楽になり、イライラが減ればいい。

 

つい抑えきれずにカッとなり、それを悟られる。それほどカッコ悪いものはない。だから私は怒るのが嫌いだ。怒られるのも嫌いだけど、そのほうがまだいい。