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- 発売日: 2012/10/17
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シーズン10 第16話 「宣誓」
監察官の大河内から、とある事件について調べるように頼まれる右京と尊。その事件とは・・・
元警察官の国原が、フリーライターの島内を口論の末階段から突き落として殺害してしまった。調書には、国原と島内には面識がないと記載されていたが、口論の現場の目撃者の証言から、それが嘘だと分かる。
島内の自宅から、5年前に起きた女性警察官殺害事件の新聞記事がでてきたこと、その女性警察官が国原と同じ蓮沼署の警察官だったこと、その5年前の事件が国原が警察をやめるきっかけであったことから、国原と島内を結ぶ接点が見えてくる。国原は5年前、女性警察官殺害の被疑者である野橋を職務質問の末に逃がし、踏切事故で死なせてしまっていた。その事件の真相を追っていた島内と、事件について触れてほしくない国原との間でトラブルがあったのでは、と右京は推理する。
女性警察官を殺害したのは野橋に間違いないと言う蓮沼署。しかし右京は調書に書かれた文字から、野橋に犯行が不可能であると見抜く。そして島内がもっていたUSBから、事件の真相を暴く。
元同僚を殺害した犯人を突きとめようとするあまり、「警察官としてあるまじき行為」をしてしまう男が引き起こした事件。「なにものにもとらわれず、なにものをも恐れず、なにものをも憎まず、良心のみに従い、警察職務の遂行にあたる」サブタイトルの「宣誓」の意味が、最後に心に重くのしかかってきます。掟をやぶってしまった罪悪感に苦しむ男を見て、自分と重ねる尊。この事件が、尊がシーズン10でもって特命係を去るきっかけとなる出来事のように思います。