20130310シモキタ

3月10日。日曜日。

 

シゲキを求めてシモキタへ。言わずと知れたサブカルで活気づくまち。人目につかない暗い場所で、自らのエネルギーを爆発させ、ひとりひとりが「私こそ、私こそ」と自分をアピールしつつ、ひとつのことを表現する。誰もが知ってるメインカルチャーの表現と違って、マニアックで万人受けしない感じ。「自分の想いをできるだけたくさんの人に伝えたいんだけど、その気持ちは誰よりも強いんだけど、それが特定の人にしか伝わらなくて、かつ目指すべき場所まで達していない自分にムカムカしながら、燻っている感じ」がすごい伝わってくる。

 

劇団モンスーン 「CASE」

 

暗い部屋に閉じ込められた7人の男女と、謎のスーツケース。彼らは部屋を出るために、自分たちの共通する過去の出来事を探っていく。部屋を出るための会話、というか喧嘩、というか、そういうのが延々続く。そして最後に、閉じ込められた真相が明らかになるが・・・自分としてはちと不完全燃焼。「うん?結局どういうこと?」みたいな感じ。

 

L字型に配置された客席と、それに挟まれたステージ。そのステージと、L字型の交点に位置する扉をうまく行き来しながら展開するのは新鮮でよかった。ほんとに1メートルくらい前を役者さんが通る。そして毎度のことながら女優さん、キレイだったなぁ~・・・

 

終わって帰ろうとして、駅前で若者から勧誘チラシを受け取る。無料お笑いライブをやるとのこと。どうせ暇だし、無料だし、行ってみるか。場所はピーコックの4階。「ほんとにここ?」と不安になるくらい人通りのない通路を経て、無機質な貸会議室みたいなところへ。最前列に座っちゃったよ。

 

お笑いライブEmuson's

http://ameblo.jp/emusons/

 

毎週末やっているらしい無料お笑いライブ。お笑いの道で修行をしている若手お笑い芸人がどんどん出てきてネタを披露する。正直、もともと知ってる人は一人もいませんでした。でもエネルギーは半端なかった。予想以上に面白く、笑った。一押しは・・・クサカベシンと和田輝実かな。珍しくピン芸人に偏った。

 

たまたまひとつの目的で訪れたまちで、別の表現者に出会い、そこから新しいシゲキを得る。こういう偶然を大切にしたい。「オレの想いを受け取ってくれ」とストレートに表現すること。自分の仕事ではあまりないけれど、カッコイイことだと思う。これぞエンターテイナーだな。