トップランナー

世間で注目されているいわゆる「プロ」、べつに注目されていなくてもいいけれど、強い志をもって仕事を全うしているプロ。そんな自分以外の仕事人がどう考えながら仕事をしているのか、すごく興味がある。自分のいまの仕事に対しての考え方はあってるのかとか、もっとストイックに考えている人がいるんじゃないかとか、もっとラフに考えてる人だっているんじゃないかとか、そういう「自分の考え方」に対しての賛成・反対意見を、他の人の仕事っぷりに求めてしまう。他力本願なのは嫌だけど、他人の生き方を知ってて損はないでしょう。そこから「やべ、こういう人もいるんだ。じゃぁ自分もこうしなきゃダメじゃん」って軌道修正ができるんなら、それはそれでいい。

 

 

それこそ子供時代から熱中していたことが今の仕事につながっている、という人は多い。やっぱり小さいころから長い時間ずっと熱中していたことがある人は強い。じゃぁそれがない人はどうするんだ、たとえばぼくだってそんなに時間かけて熱中してたことなんてなかったよ、と思っても諦めることなかれ、いまやってることをこれから好きになって熱中すればいい。そういう意見を聞くと、「あぁそうだな」と納得できる。

 

学生時代から休学しながらプラネタリウム制作に没頭し、別の仕事と両立させながら桁違いの数の星を映したプラネタリウムをつくったエンジニアがいる。高校卒業の思い出づくりで応募したオーディションがきっかけでアイドルになり、嫌々やってて言われた言葉によって何かに気付き、その後映画で花を咲かせた女優がいる。他人と深く接するのが嫌で漫画家になったのに、その後のアニメの仕事で他人と一緒にモノをつくる楽しさに気付き、ゴールを前もって設定することの無意味さを悟ったアニメ監督がいる。いろんな人のいろんな考え方があって、それでもみんなに共通しているのは、心底仕事に没頭してること。ありきたりかもしれないけれど、それが「プロ」の共通点であるならば、それだけを真似すれば、少しでも「プロ」に近づけるのではないか。そう浅はかな結論に達した。うし、明日からまた1週間、頑張るか。