夜の工事現場

エネルギー温存を重視する日曜日。しかし一日どこへも行かないのもしゃくなので、夕方、車に乗って船橋・市川をブラブラする。日曜日の夕方とあって、買い物客なのか車が多く、いつも以上にノロノロ走行だったけれど、それでも最近イライラしなくなってきたのは、少なからず大人になったからなのだろうか。

 

目的は、前職のゼネコンで施工している現場を見ること。けっこうこれ、会社の人に言うと気持ち悪がられそうだからあまり言わなかったけど、自社の施工現場を見てまわるのが好きなのだ。このサウナのような日々、黙々と作業に没頭する職人を想像したり、お金の工面にあれこれ悩みながらも職人をまとめる監督を想像したりすると、ホントに立派な会社にいたもんだと思う。車の往来激しい国道沿い、そこに堂々とそびえる仮囲とメッシュシート。その前を車で通り過ぎながら、「これだけの量の足場材を運んでくる作業だけ考えただけでも気が遠くなるのに、よく監督はそれを指示できるよな」と感心する。休日返上でがむしゃらに現場に張り付く同期も何人も知ってるし、現場監督はホントに偉いと思う。「そういう会社に6年いたんだから、当然知ってるでしょ?」というような知識を知らない自分を思い知ると「マズイッ」て思うんだよなぁ。「ただの1か月でもいいから、仕事人間にでもなってみろよ」って。

 

会社を辞めて、それが他社になったらなおさら、現場でどんどん背を高くしていく建物を見て、羨ましさを感じてしまう。それがまったく自分と関係のない他社の施工現場だったら、別に何も感じないのだけれど。不思議なものだなぁ。