Season8-7 鶏と牛刀

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シーズン8 第7話 「鶏と牛刀


年金事務所に勤める藤石がホテルの一室から転落して死亡した。藤石が捜査二課の名刺を持っていたことをつきとめると、捜査二課は藤石をある疑いで逮捕しようとしていたことが分かった。しかし捜査二課は、藤石の逮捕を先延ばしするよう上層部から指示されていた。


一方、転落した藤石の遺体の頭部と服の中からガラスの破片が見つかったことに右京は興味を示す。藤石は、割れた部屋の窓ガラスを下にして倒れており、服の中にガラスの破片が入っているのはおかしい。調べてみると、それらのガラスが窓ガラスではないことが分かった。つまり、何者かがガラス状のもので殴って殺した後、窓を外して突き落としたことになる。いったい誰が?


藤石が勤めていた年金事務所を訪ねた右京と尊の前に、突然女が怒鳴り込んできた。その女性・亜由美は藤石の恋人で、事務所の職員に「この人殺し!」と怒鳴り込む。話を聞くと、藤石が死亡する直前、亜由美は藤石とそのホテルで会っていて、そこで藤石にある内部告発をすると告白されて口論になったという。藤石が重要な内部告発をしようとしていたことから、それを隠すために勤め先の人間に殺されたのではないかと疑う亜由美だったが・・・


その年金事務所では5年前、企業を不正脱退させて年金納付率を高くするというスキャンダルが起きていた。そのことを藤石が不正告発しようとしていた?しかし今はマスコミにたたかれたことから、そのような不正はなかったはずだ。そんな中、実は藤石が死んだ人間の年金を横領していて、そのことが捜査二課にマークされていた原因であることが分かる。はたして藤石が内部告発しようとしていたこととは?




これまでの「相棒」のストーリーの中で、間違いなくベスト3にランクインするくらい難しい話。


年金の不正納付逃れと、死んだ人への年金横領。


日本年金機構」への移行を翌年に控えた「社会保険庁」の闇の部分に、右京と尊が迫ります。


DVDを何度も巻き戻しながらゆっくり見ないと理解できないストーリーはこれ以上深追いしないとして、見どころは、右京と小野田の会話と、変装してそれを盗み聞きする尊。


「鶏を裂くに焉くんぞ(いづくんぞ)、牛刀を用いん」

=「鶏を裂くために、どうしてわざわざ大きな刀(牛刀)を使う必要があるのか?」という意味らしい。



こんなところに論語をもってくるあたりに、ただの刑事ドラマじゃないところを伺わせる。


社会保険庁が、警察に懇願して職員の逮捕を先延ばしにさせてまで隠そうとする「FAファイル」なるものの存在に、もし知られたらそれこそ社会を揺るがしかねない、社会保険庁のワルさを感じさせられます。