2月6日。日曜日。
行くつもりはなかった。
あくまでも目的は「計画地調査」のはずだった。
いま、仕事で取り組んでいる、鴨川のリゾート計画。
廃ホテルを建て替えるビッグプロジェクト。
先日、急きょ担当者となったぼくは、一度現地へ行ってみようと、ドライブがてら鴨川へ。
計画地は、かの有名な「鴨川シーワールド」の近く。
鴨川シーワールド目指して車をとばすこと、なんと2時間以上。
鴨川の位置関係を勘違いしてた。
もはや館山じゃん!!
高速下りてからが、長い長い。
イノシシを飼育しているイノシシ料理屋があったり、有料道路で堂々と猿が戯れてたり・・・
千葉といえど、ぼくの田舎とたいしてかわんないな・・・
ようやく着いた目的地。
目の前に広がる海。
海無し県出身のぼくは、この鼻をつく潮の香りに少し嫌悪感を覚える。
海水浴は大っ嫌い。
でも、海をこうして眺めるのは好き。
なんでだろう。
たぶん「海」そのものがぼくにとって異空間であり、その無限の広がりを見渡すことで、脳が刺激されるのだろう。
潮に触れるとナメクジみたいに溶けるんじゃないか、と思うくらい海水は苦手だが、こうして眺めてるだけなら、逆に心が浄化されるような気さえする。
不思議なものだ。
あやまって踏み込んでしまった鴨川シーワールドの駐車場。
代金は1000円。
入園の有無関係なく。
これはもうここまできたらイルカちゃんに逢うっきゃないか?とも一瞬考えたが、入園料を見て踏みとどまる。
初鴨川ということで土産店で鴨川に来た証拠を手に入れ、「本当の目的」もそこそこにして、そそくさと立ち去る。
結局、ただの休日ドライブだった。