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シーズン7 第7話 最後の砦
女性がスクーターに乗った男に切りつけられるという通り魔事件が多発していた。手口が同じであることから、同一人物の犯行と思われる。そんな中、被害女性の一人の証言で容疑者・辻が逮捕された。その取り調べを担当した北川署の野村(役:金山一彦)は何としても自白させようと躍起になる。「すみません・・・トイレ・・・」長い取り調べで弱りきった辻。その椅子を蹴飛ばし、目撃証言があるといって自白を迫る。しかしその椅子を蹴飛ばした衝撃で辻は壁に頭を打ち、なんと死亡してしまう。一気に目が覚めた野村は、取調室の隣の小窓に目をやる。そこには取調監察官の下柳が。下柳の制止をふりきり、野村は床に飛び散った辻の血液をふき取ってしまう・・・
取り調べ法に問題はなかった、と口裏を合わせるように証言する野村と下柳。辻の司法解剖は行わない、という警視庁の方針に胸をなでおろすも、捜査にやってきた右京は、その死体を見て不審に思う。捜査を進める中で、北川署のずさんな容疑者逮捕が明るみになっていく。
一方、捜一トリオは内村刑事部長に、辻が通り魔事件の犯人であるという裏づけ捜査を命じられる。仮に辻が通り魔事件の犯人であることが証明されれば、取り調べを行った刑事が容疑者を殴る動機はなく、事故死とすることができるためだ。形だけの捜査命令に、伊丹は葛藤する。
最後に起きた通り魔事件では、犯行の時に犯人が一度停まっており、タイヤ痕が残っているはず。しかし現場にタイヤ痕はなかったと野村は言う。野村は被害者女性のあいまいな証言のみで辻を逮捕していて、それに矛盾する証拠を見逃していた。実際に残されていて押収されたタイヤ痕を盗もうとすることろを伊丹に見つかってしまう。右京と薫にも「タイヤ痕の存在を知っていたのでは」と指摘される。「本当のことを話してほしい、取調室で見たこと全部」そう諭す薫に、「不祥事を報告しても、上層部は喜ばない。告発なんてしたら、仲間を裏切ることになる」と興奮する下柳。「それじゃ、なんのための取調監察官なんだっ!!」そう吐き捨て、おもむろに拳銃に手をやる。次の瞬間、右京と薫の目の前で、下柳は自らの胸に銃をあて、引き金をひいてしまう。
取調監察官制度をメインテーマに、誤認逮捕の果てに死なせてしまった刑事を描く今作。
上層部からの圧力が、刑事を焦らせ、誤認逮捕に踏み切らせてしまう。
そんな警察組織の悪しき慣習を指摘しています。
最終的に通り魔事件の犯人がわかるカラクリも面白く、「こいつかっ!」と思わず言ってしまうほど。
そして何より、全体をまとめるキーワード「最後の砦」が重く心にのしかかってきます。
①「警察の威信を守る『最後の砦』となってもらえないか」
②「取調監察官制度が、警察の信頼を守る『最後の砦』となるであろうことを・・・」
2回にわたって登場する「最後の砦」という言葉。
誰にとっての、なんのための「最後の砦」なのか、すごく考えさせられます。
内村に①を言われ、その重圧に打ちのめされる下柳を見て、心が痛くなりました。
できれば②であってほしいと切に思います。