ただいま連休中。
実家に帰ってきて、リアルタイムで見られなくて録画していたものを見ました。
シーズン8 第18話 「右京、風邪をひく」
山中で男性の死体が発見された。被害者である西島はアパートで一人暮らし。家族もおらず、天涯孤独だった。聞き込み調査をしている中、アパートの隣室に暮らしている女性、樫山を不審に思う伊丹。彼女を問いただすと、以外にもあっけなく自白する。さらに共犯の男も逮捕、あまりにもはやい事件解決だった。
右京が風邪をひいているうちの逮捕劇。俺の手にかかればこんなもんだと鼻高々な伊丹だったが、右京と尊はそんな伊丹をあざ笑う。実は、シンプルな逮捕劇の裏側には、伊丹の知る由もない事実が隠されていた。
タイトルは「右京、風邪をひく」
最終回の一回前、最終回への緩衝材としてのゆるーいストーリーだと誰もが思うでしょう。
ところがどっこい。
今日見て、撃沈。
ホントに涙が出た。
右京が風邪をひいたなんてのは、話の本筋からすればどうでもいいこと。
考えさせられる話でした。
「誰とも繋がっていない人間など、この世にいるとお思いですか?時には、本人さえ知らないどこかで、みな誰かを支え、誰かに支えられている。人間とは、そういうものなのではないでしょうか。」
・・・深い。
家族がおらず、一人で生きてきた女性。
そんななか、アパートの一室で老人が孤独死。
決して他人事ではない。
彼がどんな人間であれ、自分にとっては彼だけが唯一の繋がりだった・・・
そんな悩める女性が引き起こした今回の事件。
伊丹のシンプルな逮捕劇を中心として、裏のストーリーが時間軸を交錯させながら繰り広げられます。
時空が行ったり来たりする点がやや難しいけど、それがまた小説みたいで面白い。
右京が風邪をひいたコメディタッチな話だなんて片付けることのできない、緻密につくられた傑作だと思います!!