クリスマス会と絵本

11月。もう年末が近づいている。こういうとき、一年間なにひとつ進歩がないじゃないか自分は!と思わずにいられない。そのくらい、自分が成長したという時間がなくて、焦る。仕事で大きなこと(小さなことでもいいのだけれど)を成し遂げたという達成感も、いうほどはない。みんなそういうものなのだろうか、自分だけなんじゃないか、と不安にかられる。

 

 

去年、管理組合の運営サポートをさせてもらっているコーポラティブハウス恒例のクリスマス会で、プレゼント交換用のプレゼントに絵本を選んだ。去年出会った絵本専門店で、表紙の絵の迫力にしびれて、プレゼントにいいんじゃないかと思った。「Michi」立体的に交差する「道」を歩く少年の絵が素敵だ。

 

その絵本作家さんの新しい本が出たということを、これまた好きで良く行く谷中の本屋さんのSNSで知って、去年のクリスマス会を思い出した。もうすぐ一年経つ。

 

「わたしの お気に入りの コートの ポケットの中の お城の・・・」「の」でつながれた言葉がどんどん広がりを見せ、大きなストーリーを展開するという。どうやって物語が紡がれていくのか、まだ読んでもいないのに、読んだ瞬間のことを想像してドキドキしている。

 

その作家さんのSNSのアカウントを見ていたら、私の好きなイラストレーターも彼のことをフォローしていて、驚いた。こうやって「好き」はいつもつながっている。「好き」と思うものが同じだということが、こんなにうれしいのだと知ったのは、割と最近のことだ。

  

Michi (福音館の単行本)

Michi (福音館の単行本)