人それぞれのマイウェイ

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天気がいいから気分を変えにドライブに行くんだ 

フロントガラスに映った街路樹が流れていった

どんどん追い抜いてくれよ急いでなんかいないから

オレはこの景色の色をゆっくり感じていたいんだ

(吉井和哉/人それぞれのマイウェイ)

 

先週サボったジョギングをしながら、ふとこの歌詞が頭に浮かんだ。「ドライブ」を「ジョギング」に、「フロントガラス」を「汗で濡れた目」に変えれば、ばっちりだ。いまの自分の気分を的確に表現している。

 

1週間の怠慢のつけはすぐにやってきて、ちょっと走っただけですぐ息切れしてしまう。ランナーズハイを味わうより先に胸の痛みがやってきて、ほんのちょっとの快感が、もうそろそろいいや、と自分にブレーキをかける。それでも、そのほんのちょっとの快感が、また走ろうと思わせてくれる。

 

自分の働き方、仕事の進め方に相変わらず自信が持てず、どうすれば胸を張って社会に自分を役立たせることができるの、と自問を繰り返す毎日だけれど、走り終えると、そういったモヤモヤが汗と一緒に流れ出ていったような感覚を味わえる。その感覚がうれしいから、走れているようなものだ。

 

 

ほぼ毎週立ち寄る、自分にとっての自宅以外の居場所と言ってもいい。そのカフェがこの5月に2周年を迎えた。振り返ればこの2年、休むことなく新しい商品やイベントを発表し続けている。そんなに頑張りすぎたら、息切れしちゃわないかい?この先5年10年と続けてもらわないと、居場所がなくなってこっちが困るのだけれど。という私の心配も、まったくいらないんだろうと思うほどに、元気なカフェだ。おめでとうございます。

 

来年引っ越すのだということを報告しそびれていて、その話をしたら驚かれた。「寂しくなりますね」と言われたところで、まだ引っ越すのは来年だし、それに引っ越したってしょっちゅう来れることには変わらないし、そんな心配していない。ここが自分の居場所であるということは、自分の住む場所が変わっても、変わらない。

 

ロートアイアンのサインが経年変化を隠そうともせず、そこにあり続けるのと同じように、自分とそのカフェとの関係も、環境のちょっとした変化によらず同じであり続けられたら、最高だ。

 

 

勤めている事務所が同じくこの5月に30周年を迎えた。そんな節目のタイミングに現役のスタッフとして在籍していることを誇らしく思うのと同時に、そんな実績ある事務所で仕事をしているという重圧を、いまさらながら感じている。設計事務所で働きながら、ボリュームスタディひとつできなくてどうすんの。場違い感まるだしな自分を、自分には別の役割があるんだ、と言って正当化するのにも、もうそろそろ無理がある。

 

目の前のクライアントが「設計してもらってよかった」とか「コーポラティブハウスを選んでよかった」と言ってくれるんだったら、こんなに嬉しいことはないし、そういった言葉をもらえるような場所にいるから、仕事をしているようなものだ。自分自身こんな住まいづくりができたら楽しいだろうなぁ、という想いがあって、それを他の人にも味わってもらいたいから、続けていられるようなものだ。この「自分だったらこういうことができたら楽しいと思う」をこれからも大切にしたい。