Titta Titta

最初に聴いたときは「さらりとした、いさぎよい曲だなぁ」と思ったくらいだった。ちょっと物足りないかなぁ、なんて思ったり。既出曲でないのはこれが最後だったから、心して聴こうと思ったら、あっという間に終わってしまうという。あっという間の3分。

 

それが、何度か聴いているうちに「あれ、これいいじゃん」となっていく。リズムに合わせて手拍子をして身体をゆらす。ギターソロはさながら魔法をかけられているかのよう。不思議な雰囲気だ。

 

そして今日、歌詞をまじまじと読んで、びっくりした。最高に素敵な歌詞だ。いつかのインタビューで吉井さんがLOVE LOVE SHOWを究極のお気楽ソングだと言っていた。つくれと言われてつくるのが最も難しいのがお気楽ソングなのだと。確かにLOVE LOVE SHOWはお気楽ソングだなぁと思いながら、これも負けず劣らずの、いまの彼らにとっての究極のお気楽ソングなのではないかと思った。呪文をかけられて身体がふわふわと浮かぶようなイメージ。長縄跳びでピョンピョン跳ねながら、大笑いしながら空を眺めるイメージ。そこには愛と平和を大真面目に叫ぶ、自分ではない自分がいる。幽体離脱して自分の身体を外から眺めている、自分ではない自分が。 

 

ラーマラーマ。シータシータ。チッタチッタ。平和を祈る呪文か?「ビビデバビデブー」のような、別に意味なんてない言葉ってことでよいのか?

 

大の大人がお気楽に言うからこそ、自分もナーバスになりすぎず、いいことあるさと思えばいいんだ。

 

好きなとこへ行ったらいいさ 一度限りの人生さ 可愛い笑顔見せてごらん 魔法の呪文だよ ラーマラーマ シータシータ

(THE YELLOW MONKEY/Titta Titta)

 

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