クセがすごい本屋

東京ステーションギャラリーで開催中のアアルト展へ。アアルトの建築や家具、照明器具のデザインを味わった。特にアアルトの椅子が好きで、スツール60やアームチェアパイミオなど、美しい曲げ加工のフォルムを堪能した。「親和力」人間の生活と自然との関係を深く考えた建築家の思想を、これからももっと考え、自分の仕事にも活かしていきたい。

 

そのあとは千駄木。一度行って気になっていた書店「ひるねこBOOKS」へ。気になっていつつも手に取っていなかった文庫本、雑誌があったので、買った。

 

POPEYE(ポパイ) 2017年 9月号 [君の街から、本屋が消えたら大変だ! ]

POPEYE(ポパイ) 2017年 9月号 [君の街から、本屋が消えたら大変だ! ]

 

 

なんでリアル本屋がなくなったら困るの?なんで電子書籍じゃだめなの?そんな問いに対してきちんと自分は答えられるだろうか。きっとあいまいな言葉を口にしつつ、しどろもどろになるのだろう。しかし、この雑誌を読んで、良い本屋にはなんらかの「クセ」があって、それが本を求める人を刺激するのだということに気づいた。

 

そして、「僕の好きな本屋」特集の水道橋博士の言葉を読んで、自分が不甲斐なくも言葉にできなかった本屋に対する想いを、明確に口にしてくれたと思った。どんなに自分が他人より本を読んでいるという自負があっても、本屋に行く限り、自分はまだまだ本を読んでいないということを、永遠に痛感させられる。本屋とは、自分が無知であること、自分にはまだ読むべき本があるということを教えてくれる場所なんだ。

 

ひるねこBOOKSも、けっこう「クセがすごい」。猫の本、北欧の本、本屋の本、そしてアクセサリー作家さんのイベント。このクセが人を呼ぶ。あそこに行けば、面白い出会いがありそう、という期待がある。

 

www.hirunekobooks.com