365個

午前中の仕事が終わって時間ができたので、駅前のにぎやかな街を歩いた。

 

小さな画廊に入る。2階がギャラリーになっていて、企画展をやっていたので立ち寄った。

 

去年の1月1日から毎日1つづつ、計365個のブローチに絵を描き続けたという作家さんのブローチ展。壁にずらっと並んだブローチに描かれた絵は、ひとつひとつが少しづつ異なり、また抽象的なイメージから人物画、草花、果物、風景と幅広い。その日の気分や体験した出来事などから描くものをイメージしたのだとか。そのモチーフに一切の偏りがないことに、驚いた。

 

最後、12月31日の絵は、ほんの1分くらいで描いたという。「もう描くことに慣れましたから」そう言ってのける作家さんはすごくうれしそうだった。毎日絵を描くことで、自分が絵描きであることを忘れないようにしたい、と彼女。絵描きなんだから自分が絵描きであることを忘れるなんてありえないだろうに、と一瞬思ったけれどすぐに思いなおし、自分の心と身体に自分のすべきことを染み込ませようとする姿勢に感服した。と同時に、毎日続けることで大きな成果が得られるのだということの一つの証明を、見た気がした。

 

毎日1回何かを続けたら、一年で365回。その積み重なったカタチが自分をどれだけ成長させるだろう。自分はそれを、このブログの言葉に当てはめる。週単位だけれど、地道にでも続けることで、積み重なったカタチが自分を成長させるものであれば。

 

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