I'm Here for you

大学時代の研究室の仲間が集まる機会があった。卒業以来会っていない友達もいたから、彼とは12年ぶりということになる。それぞれ近況を聞きながら、刺激をもらう。

 

今回の集まりの立案者は自分で会社を経営していて、家族を養いながら、目的意識をもって仕事をしていた。どんどんと湧いて出てくる言葉は熱を帯びていて、聞いているこちらがたじろぐほどだ。その目的意識、やってやろうという意欲があるかないかが仕事のやりがいを左右しているのだということを、直接仲間から教えられた気がした。

 

大学時代。彼は研究室にほとんど顔を出さず、自分のやるべきことを自分自身で決めて、教授に直談判し、受け入れてもらい、貫いた。傍から聞いただけでは、なんだ、講義も研究もサボって何してるんだ、とひがみたくなるかもしれないけれど、目的意識もあまりなく、ただ環境に身をゆだねているだけの人と比較すれば、彼の方が正しいに決まっている。彼は、今聞いてもびっくりするくらいの目的意識を当時から持っていた。それなりの覚悟があったはずだ。その彼の覚悟に当時気づいていなかった自分が、恥ずかしい。

 

人生に、目標を。仕事に、やりがいを。常に、当事者意識を。久しぶりに会った仲間からふいに、とても大事なことを教えてもらった。

 

 

I'm here for you

 

自分はいま、確かにここにいる。時間が経過したら、ここにいるいまは過去になってしまうけれど、ここにいたという事実は、消えない。ただ、他人の記憶からなくなってしまうことはある。だから、いま自分が誰かのために動いていることを、周囲の記憶から消されないように、こうして文字を記す。仲間が目的意識をもってがむしゃらに生きているように、自分も。

 


INORAN「I'm Here for you」Music Video