I and bicycle

注文していた自転車が届いた。当初の予定から納期が遅れたけれど、別に急ぐものでもないし、のんびりと待つことができた。これから暖かくなってきて、サイクリングを楽しめそう。

 

南行徳の自転車屋(これもまた奇跡だと思えるような素敵な出会いなのだ・・・)でおおよその説明を受けて、乗る。思ったより前傾姿勢がキツイ。でも、走り始めたら心地よい。南行徳から自宅まで、あっという間に着いてしまった。いままでは、面倒だなぁこの距離で、と思いながらも電車を使うしかなかったのに。これで行動範囲が格段に広がりそう。

 

かねてから、ジョギングをしながらまとまらないことを考える時間が好きだったけれど、これに新しい趣味が加わることになりそう。身体に加わる負担が少ない分、ジョギングより気軽に。そしてジョギングより遠くへ。

 

ふと、昔、実家から数十分かけて自転車で自動車教習所に通っていたことを思い出す。当時、その教習所には送迎車があって、自宅のすぐ近くまでやってきてくれて、それに乗れば教習所に行けた。だけど自分は送迎車には乗らず、自分で自転車をこいで教習所に行きたいと思っていた。それくらい、まぁ当時は普通の自転車だけれど、自転車に乗って走るという時間が好きだったのだ。中学高校と6年間、毎日自転車をこいで学校に行っていたくらいだから、好きを通り越して飽きるくらいじゃないかと思うのだけれど、あの風を切って走る感覚が、好きなのだ。ただその向かい風が強すぎると逆にイライラするのだけれど。

 

社会人になり、最初の職場までは自転車で通勤していたが、不運にも自転車を紛失してしまい、それ以降、自転車とは縁のない生活を10年以上送ることになる。だから今日、久しぶりに自転車にまたがるとき、そのたどたどしさに自分自身が驚いた。でも、そんな空白期間をすぐに埋めてくれる心地よさが、自転車屋から自宅までの道のりにはあった。

 

出会いと、そこからつながる縁の力ってすごい。そう思った。

 

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