今日は自分の中でうずまいている仕事を整理するために事務所に行くんだ、と金曜日の夜に誓うのだけれど、いざその日が来ると、身体が動かない。休日は休日だ、リフレッシュしたらいい、と自分の中の悪魔が言う。それなら自分の仕事のクオリティを上げるための勉強をしたらいい、ということで、やる気を奪う誘惑の多い自宅を出て、駅前の喫茶店に寄ったのが午後5時頃。この行動に移るまでに半日以上を費やしていると思うと本当にうんざりするのだけれど、それはいつものこと。シンプルに美味しいクリームパンとサイホンで淹れたコーヒーをお供に、建築ディテール雑誌を読む。
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そのあと、先日買った本を読みながら、興味をもった言葉やそこから思いついたことをクロッキー帳に書き留めていく。日本語に翻訳できないデンマークの言葉「HYGGE」。心地よい時間、快適な空間を漠然と示すその言葉の広さと、それが生活習慣となっているデンマークの暮らしの豊かさに、あこがれる。
自宅にひきこもるためのヒュッゲお助けセット からいくつか、自分も取り入れたいもの
・キャンドル
・チョコレート
・お気に入りのお茶
・本
・お気に入りの映画
・ジャム
・ウールのソックス
・気に入りの手紙
・ブランケット
・音楽
全体的に身体を温かくするものが多い。デンマークはとにかく寒く、暗く、また天気がすごく悪いらしい。雨が年間365日中179日って、本当か?自分だったらすぐ気持ちがじめじめしそうだけれど、だからこそこうした心をほぐす生活習慣が根付いているんじゃないかとも思える。日々の生活に、少しづつ取り入れていきたい。
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さらにこれを仕事に発展させて。ヒュッゲな暮らしを楽しむコーポラティブハウス、いいじゃない。自分の住まいだけでなく、建物一棟単位でヒュッゲであるように。そのための仕掛けには、何がある?
・パティオでの語らい
・全戸100㎡超のゆとりある面積(ちなみにデンマークは一人当たりの居住面積が世界一だとか)
・各住戸にくつろぐための「HYGGE ROOM」を標準提案
・共用スペースに共用暖炉
・自家焙煎コーヒー屋がテナントとして入っている(テナント料は管理組合の管理費の足しに)
などなど。あったら楽しそう。