のれんをくぐると、佐藤二朗

今日は午前中から仕事だった。割と重要な、もちろん仕事はみんなそうだけれど、ちゃんとやらなければまずい打合せだった。緊張した。ちゃんとやろうと思った。だからその打合せのあと、休日は集中力がないから事務処理なんてできないと内心気づいているのに、事務所へ寄って、少しだけ事務処理をした。そのあとの飛び込みの案件を経て、もうさすがにだめだと思って、帰った。駅前の本屋をひとまわりして、なんにも買う気にならなかったから、すぐに店を出て、でもこのまま帰るのもつまらないと思い、もう一つの本屋に立ち寄った。そうしたら、ふとこの本が目に留まった。twitterのつぶやき集なんて、何の役にもたたないでしょう、わざわざ本にすることもないでしょう、なんて思ったけれど、氏のことは好きだし、その独特の存在感に強烈なインパクトを感じていたし、飾らないオトナの良い雰囲気を感じていたから、手に取った。他にも松浦弥太郎さんの新刊エッセイも買ったし、行きつけの美容院のマスターに勧められた吉田松陰の言葉集も買ったけれど、それらと並べてこの本を買ったのは、難しい本との対比で気軽に楽しみながら、ちょっと仕事を頑張る活力になる言葉に出会えるのではないかと期待したからだった。帰って風呂で読みながら、何度も声を出して笑った。ただのおかしなツイート集では決してなく、なかにはまったくもって意味不明なツイートもあるけれど、そのなかにポンポンと添えられている深いなぁと思える言葉だったり、オトナだなぁと感じる文章テクニックだったり、があって、面白かった。自分も肩ひじ張らず、余裕を感じさせるように、なおかつ一生懸命に、仕事をしたいと思った。親想い、妻想い、息子想いの一人のオトナの男である氏を、かっこいいと思った。あ、私はもちろん、シラフだ。酔って意味不明なツイートをするほど、そもそも飲めない。

  

のれんをくぐると、佐藤二朗

のれんをくぐると、佐藤二朗

 

  

孤独を生きる言葉

孤独を生きる言葉

 

  

覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰 (Sanctuary books)

覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰 (Sanctuary books)