Season12-6 右京の腕時計

シーズン12 第6話「右京の腕時計」

 

右京の腕時計が狂ってしまい、公認高級時計師の津田に修理を依頼する。その後、津田が勤務する会社の社長、藤井の遺体が発見される。藤井はアパレル会社社長の関から、津田の技術を利用した安価な腕時計の開発を持ち掛けられており、それに反対していた。遺書が見つかったことから当初は自殺と考えられたが、右京と亨は、エアコンの不自然なタイマー設定などの現場の状況から、他殺の可能性を見つける。

 

自殺と思われたのが実は他殺で、そこから最後にまた一転して、視点が変わる。その転換があざやかで、最後に悲しい事実が明らかになる。

 

ラスト、真相が明らかになっとき。思い出と一緒に流れる「カノン」が、事件の悲しさを一層強くさせる。音楽と映像との組み合わせで感情を揺さぶられるところは、例えば小説を読むのでは味わえない、ドラマならではの面白さだなぁ、と久しぶりに再放送をを観て思った。真相を知ってしまったがために、殺人を実行させるまでに思い詰めてしまう男。悲しすぎる。