社食堂

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昼間、事務所のスタッフと代々木上原の「社食堂」へ行ってきた。建築家の谷尻誠さんの設計事務所「サポーズデザインオフィス」が事務所として使う一方で、レストラン&カフェを運営し、一般開放している。そこでは、食事を楽しむ人もいれば、本を読む人もいれば、打ち合わせをするスタッフもいれば、というように、さまざまな使い方がされている。

 

とにかくすごいなぁ、自分にはない考え方だなぁ、と思ったのは、「『建築の仕事ってこんな感じでしているんですよ』というのを多くの人に知ってほしい」というもの。自分の仕事を広くたくさんの人に伝えたい。自分の仕事に透明性を持たせて、公開する。そういう意図が感じられて、すごいと思った。そういう発想は、自分にはなかった。新しい価値を創造する人は、自分の知恵を独り占めしない。自分が得たもの、自分がつくりだすものを、皆で共有する。だから喜びは何百倍にもなり、悲しさ・つらさは何百分の一にもなる。きっと、そういうことなんだろう。


入った途端目に入るスチールの壁面本棚に、建築関連の本がたくさん並んでいる。その本棚を眺めながら、手作りのご飯を食べる。これが普段の仕事になじんだら、どれだけ身体に良いだろう。パソコンの画面を見ながら菓子パンをかじってる自分を想像して、その不健康さにおぞましくなる。普段食べているものが、自分の身体をつくっている。その身体がきちんと動かなかったら、脳も動かないし、良い仕事もできない。本当にそうだと思う。食について、真剣に考えるきっかけにもなった。