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仕事はうかつに始めるな

自分はどちらかというと朝型人間だと思っている。朝早く起きることは、特に寒いこの時期はつらくはあるけれど、まぁできなくはない。逆に夜遅くまで集中力をもって仕事をするということができない。21時を過ぎると、もう緊張の糸が切れて、帰りたくなってしまう。夜になっても集中力を持続させているように見えるまわりのスタッフとは、雲泥の差だ。自分は夜遅くまで仕事を頑張るという点においてはおよそ10年超の社会人レベルに達していないけれど、その分早く起きて人より早く仕事に着手します。そう自分に言い聞かせながら、毎日眠い目を無理やりこすって起きて、家を出る。

 

その日、早く事務所へ行って始業前にやっつけたいことがあったのに、思うように起きられず、目標の時間をだいぶ過ぎて家を出ることとなった。焦り気味で電車に乗り、いつもの駅で乗り換える。と、その乗り換えのホームでアナウンスが流れた。「電車をお待ちのお客様にお知らせいたします」嫌な予感がした。


そのアナウンスは、すぐ近くの駅で発煙が発見され、安全確認のため止まっています、と伝えた。発煙が何を意味するのかはよく分からないけれど、まぁそのうち安全が確認されて電車も動くだろう、と思って止まっている電車の席に着く。しかしなかなか動かず、ついにアナウンスは「発煙の影響で全線で運転を見合わせます。振り替え輸送を実施いたします」とまで言い出した。


安全が確認できない以上動けないのは当たり前で、それはもちろん我々を思ってくれての対処なのだけれど、こういうときに気分が晴れる人はいないだろう。すぐさま別経路を探し出し、乗り換えたけれど、会社に着いたのは始業時間ぎりぎりだった。もちろん、余裕を持った仕事なんてできるはずがない。

 

もうちょっと早く起きていれば、こんなストレスなんてなくさっさと事務所についてさっさと仕事ができるのに。と、早く起きる根性のない自分を悔いる。夜に弱くて、朝も弱いのだとしたら、どうするのだ。

 

 

「仕事はうかつに始めるな」を読んだ。仕事がうまくいかないとき、集中力が足りないと思うとき、ああダメだなぁなんて思いながら、それでもその解決のための具体的な方法を探ることを怠っていた。自分の根性が足りないせいだと思いこみ、論理的な解決方法を見つけるということから目を背けていた。そうじゃなくて、ちゃんと集中できない理由を理解して、集中するためにはどうしたらよいかを、ちゃんと考えようよ。そう思えた。 

 

 集中力=意思力 と定義してしまうと、集中力のない人への処方箋は、「もっと意思を強くすること」という精神論や根性論になってしまうのです。それでは、本質的な解決にはなりません。(P17)

 

できなかったときに意思の弱さを理由にしない。どうしたらできるのかを考える。根性論ではなく方法論で問題にアプローチする。(P148)

 

まずは自分に集中力がないことを自覚すること。集中力がそんなに続かないと認めること。そのうえで、集中力を発揮できる短い時間を濃密にすることに注力すること。このことを、しっかり考えたい。朝早く起きられないのも、べつに根性がないからじゃない。起きるための方法を、見出さなければ意味がない。