ぼくは明日、昨日のきみとデートする

昨日本屋で衝動買いした本を、あっという間に読み終える。このサラッと読む時間が楽しい。

 

 

なんだろう、この、こういう話にキュンとしちゃう自分はなんて青いんだろう、と思うんだけれど、仕方ない。こういう恋を大学時代にしたかった、と言ったら、負け犬の遠吠えにしか聞こえなさそうだ。

 

読み終わって(読んでいる途中も)、「うん?あれがこれで?あのときのあれはこういう真相で、彼がこうで彼女がこうで・・・」と頭の中で考えてもよく分からない混乱具合は、「君の名は。」に似ている。読み終わったあと、もう一度最初から読み返したくなる感じは、「イニシエーション・ラブ」のよう。

 

奇怪なストーリーもすごかったが、それよりも、彼と彼女との会話の端々に「おお、この気持ちが恋か」と思わせるものがあって、そういう、うまく言葉では表現できない気持ちが文章になっていたことが、嬉しかった。

 

  

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)