手づくり市での出会い

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自宅のすぐ隣に大家さんの管理する建物があって、そこで定期的に手作り市をやっている。昨日今日と二日間がそれだった。

 

大家さんがいろいろなところに出向いて、良いモノをつくっている作家さんに声をかけているのだということを、誰からともなく聞いた。自ら足を使って人に会い、イベントをつくる、そんな大家さんの取り組みに、楽しく参加させていただいている。一生ものの壁面本棚をつくってくれた家具屋さんに出会ったのも、この手作り市がきっかけだった。本当に、大家様様だ。

 

どちらかというと女性が興味を持つような小物が多いのだけれど、その中に木製雑貨や革製品、多肉盆栽、美味しそうな焼き菓子、ジャムやチョコなどもあり、見ているだけでも面白い。自分がつくったものを、つくった本人が誇りを持ってアピールして、売る。自分の作品を売り込む作家さんを見ると、たとえあまり興味のないモノをつくっているのだとしても、応援したくなる。

 

昨日は、参宮橋でレストランをやっているというお店がビン詰めのジャムとブロックチョコを売っていて、思わず買ってしまった。そして今日は、近い将来行徳でカフェをオープンするというコーヒー屋さんのコーヒーと、松戸のシェアスペースでイベントを行うというお菓子屋の焼き菓子を買った。休日に自宅でコーヒーを飲みながら焼き菓子を食べる自堕落な自分の姿を想像して、まぁいいや休日だし、ちょうどコーヒーも切らしてたところだし、なんて思ってしまった。でも、新しいコーヒー屋、焼き菓子屋に出会えたのは、よい収穫だ。

 

手作り市とかマルシェとか、お店が集まる場というのが、好きだ。そこには、新しい出会いへの期待感もあるけれど、それ以上に、自分の作品をアピールしようとする作家さんの熱意を感じたい、という気持ちがあるのだと思う。「自分がつくったものを一人でも多くの人に伝えたい」という想いは、そのまま自分の仕事でも役に立つ。だから自分は、モノを見ているようで、実はそのモノの良さを伝えようとしてくれる「人」を見ているのかもしれない。その人からは、意地悪な客に見られそうだなぁ・・・

 

普段スーパーとかでは決して買わないようなものでも、こういう場で手づくりのものを見ると、つい手に取りたくなるから、不思議だ。