サブマリン

10月1日。土曜日。

 

駅前のパン屋では「コーヒー週間」と銘打って、コーヒー2杯目を150円で飲めるというキャンペーンをやっていた。サイフォン式でけっこう本格的に入れてくれるそのコーヒーが好きで、ラッキーとばかりにコーヒーを飲みながら、伊坂幸太郎さんの「サブマリン」の残りを読む。

 

かなり時間がかかったが、読了。読み終えて、全体のストーリーを俯瞰しづらいこのもどかしさがなんともいえない。ガツンと胸に来る話というよりは、読んでいる時間中に胸をくすぐられていて、その痒さが読後もわずかに残っているような感じ。これこれこういうストーリーで、この場面が面白い!と端的に言葉にできないので、自分の読解力がないのか?要約力がないのか?と不安になるのだけれど、それでもいいや、と開き直ることにしている。読書(特に小説)の楽しさは、読んだあとに心に残るかどうかよりも、読んでいる最中の時間そのものにあるのだという言葉をどこかで聞いて、その通りなんだなということを、伊坂幸太郎さんの小説を読むと感じる。

 

なんでなんだろう。陣内さん、だらしなくてテキトーなんだけれど憎めないのは。

 

サブマリン

サブマリン

 

 

 

夕方、少し仕事。管理組合の決算理事会に出席してきた。伝えたいことを頭の中で整理する前に喋り始めるものだから、結局しどろもどろになり、何が言いたいのかわからないような感じになってしまった。いつもの悪い癖だ。いい加減直そうよ。伝えるべきこと以外は口に出さなくていいよ。

 

 

帰宅し、閉店まで少し時間があったので、パン屋に入り、さっそく2杯目のコーヒーを飲みながら、一服。サブマリンは読み終わった。次は陽気なギャングを攻めようか。それとも勇気を出して死神シリーズに挑戦しようか。それにしても。どんなに頭を回転して考えても、タイトルのサブマリンの意味が、分からない。