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蔵書票に出会った

壁面本棚をつくったことがきっかけで、家具に限らず、モノを自分でつくるということの楽しさを再認識した。といっても、本当に一から自作するのはハードルが高いし、品質も自分の技術に比例して落ちる。だから、イメージを自分の頭の中で育てて、それを他者に伝え、自分だけのものをつくってもらう。このオーダー方式でつくれられたモノに囲まれている状態が、いまの時点での自分の理想の暮らしだ。

 

その究極は家だと思っていて、いまそれを実現できる仕事ができていることは、幸せだ。都心において戸建住宅だと土地代の割合が高く建物にお金をかけられないけれど、コーポラティブハウスであれば、住まい手が集まることで、現実的な金額で建てることができる。マンションを買うのではなく、あくまで自分で主導権をもって建てる。これぞ人生最高のオーダーメイドだ。

 

 

家のような高額なものでなくてもいい。身のまわりのものを少しづつ、「ただ買ったもの」から「想いをこめてつくったもの」へ変えていきたいと思うようになった。そんななか、壁面本棚をつくってくれた家具屋さんつながりで、素敵な紙文具屋に出会った。

 

www.hisanaya.net

 

紙文具拵処(こしらえどころ)という言葉がまず良い。実店舗がないようだけど、都内にもいくつか扱っている文房具屋があるみたいで、行ってみたくなった。

 

その中で特に気になったのが、「蔵書票制作」だ。

 

そもそも「蔵書票」なるものを初めて知った。自分の本であることを示す紙片を本の見返しに貼るんだって。これは私の蔵書ですよ、ということを形で示す。なんて素敵なんだ。本への愛着もよりいっそうわきそうだ。

 

その意味合いから、おそらく中古で買った本には貼れないだろう。「おれの本だ」という前に、誰か他人が読んでたわけだし。そして、買って読んだけどあんまり面白くなかったな、という本にも貼らない。自分にとってなんらかの思い入れがある、ストーリーがある本でなければ、「おれの本だ」と主張する必要がないと思ってしまう。そんな、自分にとっての大切な本が果たして何冊あるだろう。本棚を眺めながら、これは大切だな、これはなんか違うな、これはびみょーだな、なんて考えるのも、楽しい。

 

その目的からして素敵な蔵書票。これを自分の好きなイメージでつくって本に貼るなんて、なんて豊かなんだろう、と思う。

 

 

「たねまめ」という古家カフェ+ギャラリーが相模原にあって(ここがまた趣があって、良いんです)、そこの開店2年記念マルシェ「たねはれマルシェ」が来月行われるそう。壁面本棚づくりのパートナーにも会えるし、久奈屋さんにも会えるし、たねまめさんのおいしそうなご飯も食べることができそう。ちょっと遠いけれど、行きたい。

 

tanemame.exblog.jp