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でも希望の水を僕はまいて

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でも希望の水を僕はまいて

(球根/THE YELLOW MONKEY)

 

 

18年前。まだ彼らのことを好きになるちょっと前。テレビでこの曲を演奏しているのを聴いて、体中に電流が流れたような衝撃を受けたことをいまでも覚えている。サビの「身体で」の瞬間。心臓をグサッと刺すようなストレートな声が、当時ロックをさほど知らなかった自分を虜にした。なんなんだろう、この言葉ではあらわせない痺れをもたらす「半音」感は。

 

それからずいぶん時間が経ち、さまざまなロックを聴くようになったけれど、この曲が当時の衝撃そのままに歌われ、しかも当時よりもシリアスに、真剣に、真面目に、丁寧に歌っているように見えて、それがとてもうれしかった。なにより、2回目のAメロ直前の「染めた」。息継ぎなしの強い声の長さは原曲をも超える。単純にその肺活量に驚くと同時に、「そこは一息でいってほしいなぁ」という自分の身勝手な希望をも上回った。命の限り根を増やせ、と自分に喝を入れてくれているようだ。

 

 

数週間前に買った鉢植えのトウガラシ。これは球根ではないけれど、生命の力強さは、こういうものからも感じることができる。この気温の高さで葉がへたってきても、「希望の水」をまくとみるみる回復し、1時間くらい経ってふと見ると葉がピンと立っている。生きていることを目に見える形で実感させてくれるので、おのずと自分にも力がみなぎる。