リベラルアーツ

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「リベラルアーツ」という学問を「オトナの!」で知った。「過去100年の話はしない」「日本の話はしない」これを1ヶ月続けると、リベラルアーツ力はぐんとあがります。そう言われて話せることなんて、ほとんどない。大きな視点に立って、社会のうねりの根源を探ること。いままでの自分からはスポッと抜けていた視点だ。

 

なかなかとっつきにくい本ではあるけれど、少しづつ読んでいくと、いかにいままでの自分の視野が狭く、目の前のミクロなことに一喜一憂していたかに気づく。ミクロを追う、そのことを否定するつもりはない。大それた夢を語るよりも、目の前のクライアントの要望のために明日どこどこへ電話しなければ、と考えることのほうが、自分にとっては重要だ。建築家が、建築で何ができるかを考えるより、明日スタッフに給料を払えるかどうかの方が重要だ、と言っていたという話を何かのブログで読んで、その通りだな、とも思った(※)。

 

しかしそれと同時に、ミクロのことばかり追って満足するのではなく、大きな社会の流れの中で自分は何をすべきなのだろう、自分にはどういう役割があるのだろう、ということをそろそろ真剣に考えないと恥ずかしいな、と思った。マクロの視点で、自分が役立てることは何だろう?これを真剣に考えるための材料が、リベラルアーツなのだと私は思った。

  

(※)思い出しました。仕事でお世話になっている、賃貸物件や売買物件を丁寧に紹介している「アールストア」の浅井社長のブログでしばらく前に読みました。建築家の谷尻誠さんの「建築家はすぐに大きな社会問題を題材にするけど、僕にとっては明日所員の給料をちゃんと支払えるかどうかの方がよっぽど大きい問題」という言葉にグサッと来て、クライアントのために明日やるべきことをひとつづつ忠実にやっていこう、と思った記憶があります。

 

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