人間味のあるメール

壁面本棚製作プロジェクトは、着々と進行中。家具屋さんから図面が届き、それを見ながらいろいろ考える。正面からの見え方は?地震の心配に対しては?使用する木材は何が良いのか?全てにおいて納得するのは本当に難しいと分かってはいるのだけれど、考え出したらきりがない。あるところで見切りをつけないと、一生たっても完成しない。

 

少し前、ちょっと奮発してダイニングテーブルとチェアを買った。それがアルダー無垢材。そこで初めてアルダーに出会った。カバノキ科ハンノキ属の広葉樹で、比較的収縮が少なく、家具材に適しているのだとか。温かみのある色と程よい淡さの木目が、自分の好みのイメージに合致した。大切に使っていきたいと思える材だ。

 

そんなダイニングテーブルが部屋の中心にあることから、本棚もなるべくその印象に合わせたいと思った。最初は頑なにアルダー材で統一しよう、と思っていたけれど、他の材でも良さそうなものがいろいろあり、迷ってしまう。少し前まではウォールナットの黒さが好きだったけれど、いまは白系が好き。飽きの来ないデザインをつくりやすそう。

 

仕事で見る図面は別として、プライベートでは初めて本格的な家具の図面をにらみながら、あーでもないこーでもないと考える。こういう時間が好きで楽しく感じる一方、考え出したら終わりが見えなくなるので、はやくケリをつけて納品待ちの状況にしたい、とも思う。

 

人間味のある返事をくれるのがうれしい、家具屋さんとのメールのやり取り。コーポラをつくる人がそのつくる過程を面白いと感じるというのは、きっとこういうところにあるんだろうな。だとすると・・・私も、事務的なことを淡々と説明することはもちろんのこと、もっと人間味のある、人対人であることを感じられるメールのやりとりを意識しよう。うれしいことはうれしい、と感情を表現するとか。