手紙を書きたくなったら

昨日行ったNEWLANDの中の本屋「声」(注)で、すてきな本に出会った。古本って、たいてい自分のアンテナを刺激するようなものが少なくて、どこかとっつきにくいイメージがあったが、この日は、すっと手にとれた。

 

手紙を書きたくなったら

手紙を書きたくなったら

 

 

イラストレーターである著者は、手紙を書くことがとにかく好き。さらに、封筒や切手にもこだわりをもっている。憧れの人に手紙を送って返事が来た時の感動エピソードや、アパートの隣人との心地よいやりとりに関することなど、いいなぁ、と傍からみて思うような体験談が綴られたエッセイ。最近、人に手紙を書く事が楽しくなりそうなポストカードを見つけては、つい興奮して買ってしまう自分は、こういうエピソードを聞くと、うらやましいなぁって思うんだよなぁ。

 

「返事を書くときは、相手のことはもちろん、自分のことも、普段よりきちんと考える。今、何が好きなのか。これから、何がしたいのか。そういう時間って、実はとても貴重なものなんだ」(P9)

 

この言葉を聞いて納得。そうか、相手のことを考えているようで、実は自分を考えているんだ。だから、手紙と向き合う時間って、自分を知る上で貴重な時間なんだ。そう思うと、ますます手紙を書く習慣を身につけたいな、と感じる。

 

「おはがき下さい。」というはがきサイズの無地の紙がはさまっていた。この本を読んだ感想を、自分なりの工夫で手紙に書いて、出版社に送ってください、というもの。抽選で著者セレクト手紙文具セットを差し上げます、だって。面白そうだな、書いてみよう、と思うのだけれど・・・この本の第一版第一刷発行が2005年。10年以上がたっている。出版社のホームページを見たら、宛先に書いてある住所の場所から移転していることが分かった。これでも、セレクト手紙文具セットをいただく意欲満々で送ってよろしいのでしょうか・・・

 

(注)「声」。本を読んだ感想や思いを、次の誰かに伝える場所、というコンセプトが好き。

 

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