花ではなく根を

そろそろいいかげん、休みだからといって昼過ぎまで寝て過ごすのはやめようと思う。まえからそう思っていたし、昼まで寝ていることのデメリットなんていくらでも出てくるのだけれど、でも朝の時点では、どうも身体が起きる方へ向かわない。本当は、今日だって事務所へ行って残ってる仕事をしようと思い、昨夜、床についたのに。

 

なにごとも、規則正しく、いつも同じリズムで繰り返すということ。それが、良い体調の維持と仕事の品質向上につながるのだということを、大好きな彼の本を読んで、自分に言い聞かせる。

 

僕の好きな男のタイプ 58通りのパートナー選び

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明日行こうと思っていたら、明日はOOTEMORIが全館休館、好きなこの店も休みなのだと知り、夜、閉店前に急いで大手町に駆け込んだ。この店で出会った書き心地のよいボールペンのインクが、昨日切れたからだ。目当てのボールペンを2本と、ちょっとした手紙を書くのにちょうどいいポストカード、そしてこの本を見つけ、買った。大手町駅の中とあって、ビジネスマン向けの本が目立つが、いわゆるビジネス書でも自己啓発書でもなく、人の内面を浄化してくれそうな、うまく言葉では説明できないのだけれど、あたたかく、やわらかい本が多いように思う。この本のセレクトが、なんか好きなのだ。

 

規則正しい生活をというメッセージもそうだけど、「花ではなく根を見る男」という言葉に、なるほど、と膝を打った。輝いているところだけに目を向けるのではなく、その輝きをつくっている元となる根っここそよく見る。その根っこがどうやって張られているかを見ることで、どうやって花が輝くのかが分かる。人間が輝くのは人生のうち数パーセントで、残りのほとんどは、なんでもない毎日の繰り返し。そのなんでもない繰り返しの中で、どうやって花を咲かせるための下地をつくれるか。そう考えると、毎日毎日、気は抜いていられないな、と思う。そりゃぁ、昼まで寝ている場合じゃ、ない。