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本の貸し借りについて

昨日、行きつけの美容院でマスターに、この本をすすめられた。女子高生が奇跡を起こしたっていう本で、有名な本だから、「読んでないです」ってこたえるのに一瞬躊躇するくらいだった。

 

 

まだ読んでいる途中だけど、すごいことも、「できるわけがない」と諦めずにいることで実現できるのだということに、改めて気づいた。もともと私は自分を楽観的だと思っていて、そりゃぁやればできるっしょ、くらいのノリで考えることが多いのだけれど、そういう考えも間違いではなく、別に改める必要もないのだと、思った(もちろん努力は必要だと思います)。本文よりも、所々に出てくる主人公さやかちゃんの制服姿にドキっとするというのが、相変わらず恥ずかしい。

 

こうして、仲の良い人から本を勧められて、勧められるがままに借りて読んでみる、というのは、昔は絶対にあり得なかった。もともと本嫌いだったということもあるが、なにより、本は人から借りて読むものじゃなく自分で買うものだ、これは読みたい、と思った本だけを買って読むべきだ、と思っていたからだ。人から借りた本なんて、自分にとって興味があるかどうか分からないし、つまらなかったときに、なんて言って返せばいいか分からないし。汚しちゃったら困るから落ち着いてページめくれないし。下線部引いたりドッグイヤーつけたりするなんてもってのほかだし。結果として、中学高校と、図書室で本を借りた記憶はほぼ皆無。それが、だんだん本も読むようになって、心境も変わってきて、他薦の本を読んでみるのも良いな、と思えるようになってきた。

 

マスターと本の話をするきっかけは、なんだったか。マスターが浅田次郎さんの本を読んでいる、という話だっただろうか。私が伊坂幸太郎さんの小説を読んでいる、という話だっただろうか。いずれにしても、二人とも小説を読むということをなにかのきっかけで知り、それ以降、「いま読んでいる本は?」みたいな話題になるのが定番だ。5~6週間に一度会う間柄だから、その会話には、久しぶりに会ったことによる新鮮味や話題尽きない感も、しょっちゅう会うことによるマンネリ感も、ない。非常に良い距離感だ。そんななかで、自分が読んで良いと思った本を勧めてくれたのだと思うと、なんか嬉しくなる。

 

それにしても。私の好きな本ということで松浦弥太郎さんを紹介したら、マスター、へぇ、いいですね、といいながら、カット中にも関わらず、その名前をメモし始めた。後で調べて読んでくれるらしい。そういう、人の言葉をきちんと聞き入れて知ろうとする素直なところ、もう会って10年近くたつけれど、素敵な人だな、と思う。