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JAM

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最近よく行く銀座のコーヒー屋さんで、買った。もちろんコーヒーも買ったのだけれど、それよりもこっちを買ったことのほうに、満足している。今日は、仕事もしたし、1ヶ月前に注文したオーダーシャツもやっと手元に届いたし、デパートで高いパンツも買ったし、行きつけのマッサージ屋さんで天国を味わったし、お決まりのパスタ屋+松浦弥太郎さんの本という組み合わせで有意義な夜も過ごしたし、盛り沢山な一日だった。そのなかでなぜか、これを買ったことが今日イチのニュースのように感じる。そしてふと、過去を思い返す。自分のお金でジャムを買うなんて、初めてじゃないか!

 

小さい頃、パンが嫌いだった。完全にコメ食主義で、朝食にパンなんてありえない、なんて言う生意気な小中学生だったように思う。朝食といえば、誰がなんと言おうと、コメだ。パンなんて、食べた気がしない。胃が満たされない。そう思っていた。しかしいつの間にか、普通にパンを食べるようになり、むしろコメより手軽じゃないか、とまで思うようになった。価値観も、舌も、成長とともに進化するのだ。

 

甘いジャムを塗りたくった、食パンを食べる。いまはそのイメージが、ポジティブにしか映らない。かつて何とも思っていなかったジャムを、いまこれほど愛らしく感じるのはなぜだろう。イエローモンキーの名曲の影響も否定できない。だけど、それだけじゃないと思う。

 

「今年の目標は、朝食をとる習慣を取り戻すことだ」確か去年から言っている気がする。去年これを目標にして、全く達成できず、今年こそはと思いながら、半年が経過しようとしている本日現在、全く食べられていない。高校生時代くらいまでは、完全に習慣になっていたのに。食べなきゃ生きていけないくらいに思っていたのに。学校で「朝食を食べない」と言ってた友達を密かに馬鹿にしてたくらいなのに。いつからだろう、自分が、自分に馬鹿にされるようなふるまいをするようになったのは。

 

時間がないわけではない。食べる時間は、ある。でも、食べられない。ありていに言うと、食欲がないのだ。それはなぜか。夜、それも遅くに、がっつり食べるからだ。それはなぜか。昼、あまり食べないからだ。それはなぜか。食べる時間がもったいないと思っちゃうからだ。それはなぜか。仕事をスピーディにこなせないからだ。それはなぜか。朝ごはんを食べないからか?

 

もどかしくも、なかなか取り戻せない過去の習慣。それを取り戻すための武器を手に入れた、そんな気分だ。食パンも、買った。後は寝るだけだ。