宅地建物取引士

先週、宅建主任者証の更新をした。ほぼ丸一日の講習の中で、宅建主任者の社会的な役割が大きくなっていること、大きな期待が寄せられていることなどが分かった。業法の改正で、「宅地建物取引主任者」から「宅地建物取引士」へと名称変更し、それはすなわち、弁護士や建築士、税理士等と同じ「士業」となり、責任が大きいということが伝えられた。ただ更新するために来たのに、気づかぬうちに昇格?と少し嬉しくなる一方、社会的な責務が増すことで「知っていて当たり前」であることも増える。会社から取れと言われて取得するという、自らの意思ではない目的で取得している割合が高いと言われている「宅地建物取引主任者」から、子供が将来の夢を聞かたときに胸を張ってなりたいと答える「宅地建物取引士」へ。そうなるように、誇りをもって仕事をしたい。勉強したことの大半を忘れてしまっているのが難であるが。

 

今日、竣工済みコーポラの仲介案件で、売買契約を行った。更新したての宅地建物取引士証を提示し、幹事会社の重要事項説明を見守る。講習の時に熱弁をふるった弁護士の仕事観を思い出しながら、丁寧に、消費者であるクライアントの立場に立って、契約を進める。全てが終わった時には、まだ4月だというのに、全身に汗を感じた。

 

新しいビジネスへと拡張していける余地がある。プロとして責任感をもった仕事が求められる。関連する他領域の専門家を顧客に対して繋げるハブ的な役割をもつ。弁護士の熱弁が頭から離れない。そういった立派な仕事ができる気はまだしないが、少しづつ、それに近づけたら、いい。一方、そんなことは気にせず、とにかく目の前の仕事をなんとしても成就させることに熱中せよ、という神の声も聞こえる。この集中力、なんとか持続できないものか。