いつもの毎日。

夜、定番の避難場所で、パスタをほおばりながら。

 

 

いっそ、彼の本を制覇して、彼の内面をまるごと真似したいと思う。そうしたら、もう少し、立派な仕事ができる気がする。

 

「どきどきするような腕時計は、つけない」

「ハンドメイドのものを履く」

「「なんでこんなに高いんだろう?」と思ったとき(中略)そっぽを向かないこと」

「デザインではなく品質を基準に値付けがされているもの」

「会社のデスクを、あたかも自分の部屋のように心地よくする。これは社会性に欠けた、ずいぶんと幼いふるまいだと僕は感じます」

などなど。自分でものごとを考えたり選んだりするうえでの『ベーシック』をしっかりともっていることが、これほど素敵で、大切なことであることに、いままで気づかなかった。こういう『ベーシック』をもち、かつ、それを自分で意識することが、自分なりの快適な暮らしにつながるのだろう、と。

 

仕事は、明るく、楽しく、忙しく。仕事仲間から教えてもらった考え方だ。忙しく、がむしゃらに、圧倒的努力をする。それは、当然。「なんで俺ばっかこんなしんどい思いをせにゃならんのだ」と腐るのは、ダメ。すごい人は、みんな、自分の比じゃないくらい、しんどい思いをしている。もっともっと、しんどいくらい働け。だけど、暮らしに一本芯の通った『ベーシック』があれば、仕事がしんどい、だけで満たされてしまうのではなく、そこに快適が生まれる。いつもの毎日が、そうでありたい。