熟考期間

12月27日。土曜日。

 

昨日は、残りの仕事や事務所の掃除にドタバタしながらも、仕事納めを行った。毎年、あっけなくこの時期が来るのだけれど、余裕を持って過ごすという、さほど難しくもないであろうことが、なぜこんなにもできないのか、悔しくて仕方ない。12月26日で仕事を終えるように動こうなんて、12月のはじめから分かってたことだろうに。

 

今年は、というより今年も、仕事において満足のいくような企画を自ら仕掛けることができなかった。プロジェクトをひとつ始動させることはできたものの、成立させるためにはまだ課題がある。そもそも、自分がとってきたものでなく、棚ぼた的な話だし。自分の功績というより、事務所の過去の実績とプランによるものが大きい。毎回言いながらも実現せず、そろそろ言うのもはばかられるのだけれど、来年こそは、自分で仕掛けて自分で仕事をつくりたい。

 

一方、一定の成果もあった。賃貸の仲介で成約に結びつけたという点では、時間こそかかったけれど、まずまずの結果だろう。これが、自分で引っ張ってくることができれば完璧なんだけれど、なかなかそうもいかないものだ。

 

仕事を納めた後の今日。文字通り、走って待ち合わせ先に向かった師走。こんな日にまでなって何を焦ってるんだ、と自分でもイライラするくらいだった。やらなければならないことが残っていて、そこにトラブルも重なりつつ、業務量の多さに気が遠くなった。余裕をもたせて終わらせようという気持ちとは裏腹に、避けようと思っていたことが最大化されて、まさに目の前で起こった瞬間だった。これはなんとしても絶やしたい、悪癖だ。

 

夜、行きつけのダイニングでくつろげたことが、せめてもの自分へのご褒美だ。コーヒーがしみるように美味い。シェフの優しい声掛けが、嬉しい。

 

年末年始は、恒例の相棒元日スペシャルを見て、いつものダチと会って、のんびりしよう。そしてそれだけじゃなく、来年の自分が今年よりもオトナになるために、なにをしたらよいか、真剣に考える熟考期間にしよう。愚痴ばかりなのは、まるで建設的でない。