期待されている役割を実現させたい

11月24日。

 

今月末に引き渡すコーポラティブハウスの内覧会にお誘いいただき、参加してきた。自由設計の内装ももちろんそうだけど、事業の仕組みについても非常に興味深い、これからの自分のプロジェクト企画の参考になるコーポラだと思う。個人的には、前職のときからその施工に携わりたいと思い、営業していたものの、実らないまま終わってしまった、という裏話もある。けっこう前のことのように感じるのだから、企画から完成までの期間が長い、長期戦という言葉がぴったりのプロジェクトだ。

 

内装は、思ってた以上に入居者の個性が顕著に現れていて、面白かった。小上がりの和室、掘りごたつがメインの家。玄関入ってすぐ広い土間のある家。リビングの壁がジョリパッドの雰囲気ある家。リビングを可動壁が行き交う家。直線的にメゾネットになっている地下住戸。一番印象的だったのは、奥行が6m近くあるだろうか、広々としたドライエリア。通常のバルコニーの奥行の3倍はあるだろう。事業上の制約から、簡単に真似できるものではないけれど、こういうゆとりある空間の捉え方は、参考にしたいと思った。植栽委員とか、宴会委員とか、運営面のところでも面白いと思った。

 

他者のプロジェクトを見ると、それを踏まえて自分がやるべき役割は何か、他者がこういうことをやるのだとしたら、私は何をして差別化すべきなのか、そういったことを考えるきっかけになるから、良い。それなりに期待されている、ということがわかっているので、なおのこと、期待されている役割を実現させたい、という気持ちになる。